Waves Abbey Road Studio 3とdSONIQ Realphones 2どっちがおすすめ?

DTMでヘッドホンでのモニタリング環境を整えるときに使いたいプラグインがWaves Abbey Road Studio 3やdSONIQ Realphones 2などのスタジオエミュレーター?(呼び方わからん!)などのヘッドホンに、音楽スタジオを再現するプラグインです!

私は、Waves Abbey Road Studio 3とdSONIQ Realphones 2の両方を使用したことがあるので、使ってみた感想やそれぞれの特徴を比較してみます。

目次

スピーカーよりスタジオエミュレーターがお勧め

よくMixなどの作業はモニタースピーカーを使った方がいいという記事や意見を聞きます。多分これは間違ってないし、最適なのはモニタースピーカーなんだと思います。

しかし、私はスタジオエミュレーター(プラグイン)をお勧めします。理由として、スピーカーを正しく設置して適切な音量で作業をするためには防音や吸音などの環境を整えて、正しい場所(高さや距離)に配置する必要があります。

自宅で作業をする人にとってこれはかなりハードルが高いことですよね?モニタースピーカーを買っても家で大音量を出すことは多くの人にとって難しいでしょう。また、正しい場所に設置できていない場合、適切なモニタリングを行えないことがあります。

それならば初めからスタジオエミュレーターを使えばいいのでは?と思っています。なのでヘッドホンとスタジオエミュレーターは自宅で作業をする人にとっての現時点での最適解だと考えています。

Abbey Road Studio 3とは?

Wavesが出している「仮想コントロールルームプラグイン」です。

あの有名なAbbey Road Studioのコントロールルームを再現するというコンセプトで作られています。

主な特徴

あの有名なAbbey Road Studioのコントロールルームを再現していることです。一度は体験してみたいと思いますよね。
それと、頭を動かすと音の定位が変わるという機能があります。Nx Head Trackerという機能です。
この機能は別売りの機械を買うか、カメラを使用することで使用できるようになります。個人的にはわざわざ使う必要はないけど面白いというくらいのものでした。

実際に使ってみた感想

使い心地はとても良いです。特に「顔を動かすと左右の定位が変わる」この機能はすごいと感じました。でも正直、普段の作業で使うことはほとんどないと思います。

個人的に残念な点として、自分が使っているソニーのMDR-MV1のプリセット(EQ補正)がないことが気になりました。やっぱり、プリセットがないと、100%の性能は発揮できず、勿体無い気がしますよね。

それと全く関係ない話ですが、Wavesはアップデートプラン(WUP)が高いので、この点も今後使い続けるか悩む理由のひとつです。

Realphones 2とは?

dSONIQが開発した、仮想モニター環境とヘッドホン補正を両立するソフトです。

「いろいろなスタジオの空間やスピーカーをシミュレートできる」というのが最大の特徴です。

主な特徴

数十種類の仮想モニタールームとスピーカーを再現していることと、自分のヘッドホンに合わせたEQ補正ができることです。(SONY MDR-MV1も対応)
スタンドアローンでも起動できるので、YouTubeやサブスクの曲もモニター環境で聴くことができます。

実際に使ってみた感想

いろんな空間やスピーカーを切り替えられるのがとても楽しいです。そして何より、MDR-MV1のプリセットが用意されているのが、自分にとって一番嬉しいポイントでした。

ここは個人の好みにもよるとは思いますが、音が良くて「これならしっかり音の定位やEQの判断できる」と思えました。

それと、スタンドアローンで使えるので、Youtubeやサブスクでリファレンス曲を聴くときにも使えます。これは他のプラグインではなかなかできない便利なポイントです。

Realphones 2のデメリット

唯一気になるのは、日本語での解説やレビューがまだ少ないことです。もし質問をしたい場合は、基本的に英語でのやり取りになると思います。ただ、翻訳アプリを使用すれば問題なくやり取りできるとは思います。

また、アプリ上での設定なども英語になっています。ただ、そんなにややこしいわけではないため英語が苦手でも慣れれば問題なく使えると思います。

どちらが向いている?

Abbey Road Studio 3は定番のWavesプラグインで、設定も日本語で比較的安心して使用することができます。 そしてヘッドトラッキングが魅力に思う方はこちらでいいと思います。しかし MDR-MV1などの対応していないヘッドホンの場合はEQ補正ができないので事前に確認するのがいいでしょう。

Realphones 2は仮想スタジオやスピーカー環境が沢山の中から選択できます。また、個人的な感想にはなってしまいますが、音もとっても好みでした。設定が英語ではあるものの、慣れれば不便は感じていません。しかし、日本語でのレビューや解説などの情報が少ないことは大きなデメリットです。

また、私の場合はRealphones2にヘッドフォンのプリセットがありましたが、もし対応したヘッドフォンがない場合はまた違った結果になるかもしれません。

結論として、Realphones 2が個人的には気に入って使用しています。どちらも素晴らしいソフトなのは間違いないけど、「しっくりきた音」と「MDR-MV1の補正がある」ことからRealphones 2を選びました。

なのでもしこの2つで悩んでいる人がいれば、ヘッドホンのEQプリセットがあることを前提として、Realphones 2をお勧めします。

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