お手軽にスタジオ再現!Abbey Road Studio 3は買うべきか

ヘッドフォンを使用してMIXをしている人は音の定位とかリバーブのかかり具合を判断する時どうしてますか?
結構これって難しい問題で、スピーカを持っているにしても、結局自宅でhら音の反射をコントロールできないので困りますよね?そんな時に活躍する(かもしれない)プラグインがWAVESのAbbey Road Studio 3です。

目次

ヘッドホンでスピーカーを再現

ヘッドホンって結局空気を介さない、直接の乾いた音を耳に届けます????つまり、Lの音は左耳にRの音は右耳に届けます。でも、実際のスピーカってLの音も右耳にも聞こえるし、Rの音も左耳にも聞こえてきます。それに、厳密にはたくさんの反射した音と混じって耳に届いています。この反射や空気感を再現するのがこのプラグインです。

3つのスピーカー

Abbey Road Studio 3にはNEAR/MID/FARの3つのモードがあります。
それぞれ役割があり、大まかにはこのように使用されます。

NEAR

NEARは細かな作業をする時(EQやコンプ)に使用します。比較的近いスピーカーを使用することで、音を細部まで正確に聞き取ることができます。

MID

MIDはMIXで全体のバランスを確認する時、リバーブの空気感を確認する時に使用します。
また、低音域のチェックにも使用されます。

FAR


FARは全体の確認や、音の定位、広がりを確認する用途で使用されます。

買うべき?

率直に感想を言うとすれば、面白いけど買う必要はないかなって思います。少なくとも今の私にとっては、、、ですが。このプラグインって、ヘッドフォンを補正する機能がついててるんですけど、私の使ってるSONYのMDR MV1には対応してないんですよね。なのでこの補正をオフにして試してみた結果、EQが微妙に崩れて、これでミックスすることはできないと言う判断になりました。

ヘッドフォンが対応していたなら感想は変わったかもしれません。

ほんの少しの違い

左がAbbey Road Studio 3を通す前で右がAbbey Road Studio 3を通した後。
2〜6kHZあたりがごっそり抜け落ちている印象です。『スパーン』って感じのスネアが『ぽこん』って感じになってしまいました。この状態でミックスするのは少し厳しいかなと思います。

現実的な活用方法

EQやコンプなどの作業はプラグインをオフで使用して、定位の確認に使用するのが現実的な使用方法だと思います。先ほども言いましたが、ヘッドホンがプラグインに対応してるなら、話が変わるのかもしれません。

とはいえ、すごく面白い試みだし、今後もっと精度が良くなっていけばスピーカーがいらないなんて時代がやってくるのかもしれません。

まとめ

すごく面白いし、初めはスタジオで聴いているかのような空気感でびっくりしました。
しかし細かく聞くと(対応していないヘッドホンでは)少し厳しいかなと感じたのが本音です。今の僕の環境では正直使えないのかなと思いました。

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