H-Delayを使ってみよう!ボーカルを豊かにするミックステクニック

ボーカルミックスで「空間の広がりを加えたい」「ディレイを使って音を際立たせたい」と感じたことはありませんか?そんな時におすすめなのが、WavesのH-Delayです。このプラグインは、シンプルで多機能なディレイエフェクトで、ボーカルを豊かにし、ミックスに奥行きを与えることができます。今回は、H-Delayを効果的に使うためのテクニックを詳しく解説します。

目次

H-Delayとは?

H-Delayは、アナログ感のある温かいディレイエフェクトを提供するプラグインです。ヴィンテージ機器のようなサウンドキャラクターと、デジタルならではの柔軟なコントロールが融合していて、ボーカルや他のさまざまな楽器に対して空間的な広がりとリズム感を加えることができます。特に、ロック、ポップス、ヒップホップ、EDMなど、幅広いジャンルで効果的に使用できます。

基本的な操作

H-Delayの操作はシンプルですが、多彩な機能を備えているため、細かなニュアンスをコントロールすることが可能です。以下、H-Delayに搭載されているすべてのノブやスイッチについて簡潔に説明します。

Delay(Time)

ディレイの時間を設定します。テンポにシンクさせることも可能で、ボーカルにリズミカルなエコーを加えることができます。

Feedback

ディレイの繰り返し回数を設定します。設定を高くすると、ディレイが何度も繰り返され、空間的な広がりが増します。

Wet/Dry Mix

ディレイのエフェクト音と原音のバランスを調整します。ボーカルに自然なディレイ効果を加えたい場合は、Dry音を多めに、エフェクトを軽く加えるように設定します。

Dry:エフェクトを使用しない元の音
Wet:エフェクト適用後の音

センドリターンで使用する場合はWet100%にして使用してください!

Modulation

ディレイにコーラスやフランジャーのようなモジュレーション効果を加えることができます。ボーカルにユニークな質感や動きを与えたい時に使用します。

Hi Pass/Low Pass

ディレイのエコー音にフィルターをかけて、高音域または低音域をカットします。ボーカルがミックスの中で目立ちすぎないように、柔らかいエコーを作りたい時や低音が濁ってしまう時の対処に効果的です。

Analog

ディレイにアナログ感を加える設定です。4つの異なるアナログモードから選択でき、ボーカルにヴィンテージ感や温かみを追加できます。

僕は使ったことないです!!

Ping Pong

ステレオトラック限定で使える機能です!ディレイのエコーをステレオの左右に交互に振る機能です。ボーカルに広がり感を持たせ、ミックスに奥行きを加えたい時に使用します。

H-Delayを使ったボーカルミックスの実践テクニック

リズミカルなエコーを加える方法

テンポシンク機能を使って、楽曲のテンポに合わせたディレイを設定します。Delay Timeを楽曲のビートに合わせ、Feedbackを中程度に設定することで、ボーカルにリズミカルなエコーが加わり、ミックスに動きを与えます。

ボーカルを広げる方法

Ping Pongモードをオンにして、ディレイをステレオフィールドに広げます。Wet/Dry Mixを適切に調整し、ボーカルのエコーが広がり感を持ちながらも、ミックス内で主張しすぎないようにバランスを取ります。

うっすらかけるのがコツ!強すぎると不自然に目立ちすぎます。

オートメーションで操作して特殊効果を!

DAWのオートメーションを使用して、ディレイのオンオフやディレイタイムを変更することで曲の一部のみにディレイを適用したり、ディレイを使いこなしてみてください!

ダブリングにも使えます!

トラックを複製して、複製したトラックにディレイを適用することでダブリングの効果を得ることもできます!
フィードバックを0にしてディレイタイムを調整して使ってください!

Q&A

どんな時に使うの?

ディレイはカラオケのエコーと似ていて(諸説あり)、うっすらかけることで気持ちの良い質感を与えてくれます。
逆に特別な狙いがある場合に限り、強くかけることを意識してください。

ディレイとリバーブの違いは?

リバーブは空間を再現したもので、ディレイは意図的に音を複製して重ねます。

まとめ

H-Delayは、ボーカルに空間的な広がりや特殊効果を与えるのに最適です!全ての楽曲に使うわけではありませんが、必須のテクニックの1つと言えるでしょう!ディレイを使いこなせるようにディレイを沢山使ってみてください!

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