この記事ではEQを使ってラジオボイスを作る方法を紹介します!
作り方が分からなくて困っている人がいればぜひこの記事を読んでみてください。
ラジオボイスの特徴
ラジオボイスのサウンドは以下のような特徴があります。
簡単に言えばローとハイをカットして中音域を強調したらラジオボイスみたいな感じになります。
• 低域が削られている
→重厚感や深みを削り、軽い音にします。
• 高域が削られている
→鮮明さや空気感を抑えます。
• 中域が強調されている
→声がクリアに聞こえる帯域を際立たせ、独特のこもった音を作ります。
EQでの具体的な設定
ここに書いている数値はあくまで参考であり、求める音によって大きく変わる場合があるのでご理解お願いします。
1 ローカット(ハイパスフィルター)
設定:150〜300Hz付近をカット
低域を削り、音の重さを軽くします。
2 ハイカット(ローパスフィルター)
設定:5kHz~8kHz付近をカット
高域のキラキラ感を抑えて、ラジオ的なこもった音を作ります。
3 中域のブースト
設定:1kHz~3kHzあたりを3dB~6dB程度ブースト
これで声の存在感が強調されたラジオボイスらしい音になるはずです。
一緒に使うと効果的なエフェクト
サチュレーションやディストーション
ラジオの質感をさらに強調するため、軽い歪みを加えるとリアルなラジオボイスになります。
EQと組み合わせて使用してみてください。歪み具合や、EQのポイントや強さを調整して理想の音を目指してみてください。
リバーブやディレイ
小さなリバーブ(ルームリバーブ)や軽いディレイを加えると、ラジオのスピーカーから出ているような空間を作れます。あまり一緒に使われているイメージはないかもしれませんが、意外とリバーブも合うんですよね。
応用テクニック
ラジオボイスを特定のセクションでのみ適用する。
ラジオボイスは楽曲の中の一部でのみで使用する場合が多いと思います。そんなときはオートメーションを使用してみてください!または、その部分だけ別トラックに複製し、編集することも可能です。
複雑なサウンドを作りたい場合、異なるEQを重ねて微調整する。
ラジオボイスを作成した後、「もっと音を明るくしたい」など何かアイデアが浮かんだ場合もう1つ別のEQを挿入して作業するのがいいかもしれません。同じEQで作業するよりも異なるEQを入れることで調整しやすくなる場合があります。
まとめ
ラジオボイスの作成は、EQで低域と高域をカットし、中域をブーストすることが基本です。さらにサチュレーションや軽いエフェクトを加えることで、よりリアルで特徴的なラジオサウンドが再現できます。ぜひ試してみてください!